傷ついてもいい
なんとなく二人で一緒に牛丼屋に入り、並んで牛丼を食べることになった。

「すいません、お名前伺っても?」

斎藤は、遠慮がちに聞いてきた。

「あ、花村です。501号室に住んでます」

そういったあと、別に部屋番号は、いらなかったかと口を抑える。

「そうですか。花村さんですね。僕は、507です」

斎藤は、ニッコリと笑った。

なんていうか。

本当に感じいい人だな。


「斎藤さんみたいな人なら、すぐに再婚出来そうなのに」

「え?」

「あ、すいません。余計なこと」

つい口に出してしまった。

「まあ周りは、色々世話は妬いてくれるんですが」

「そうでしょうね」

佳奈は、変に納得する。

「どうも縁が無いというか」

「そうですよねえ、なかなかねえ」

佳奈がそう言うと、斎藤は楽しそうに佳奈を見た。

「なんか実感こもってるなあ」

ははは、と斎藤は楽しそうに笑う。

「あ、ほんとだ」

佳奈も一緒になって笑った。



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