傷ついてもいい
「そういえば、直己んち大変なんだってねえ」


「え?!」


佳奈は、由奈が急に直己の話を始めたので、驚いて、顔を上げた。


「なんで?」


「あれ?直己から聞いてない?俊くんて、直己の友達なんだよ。こないだ飲み会の後送ってもらって、そいで仲良くなったの」

「あ…そうなんだ」


そういえば、直己がそんなことを言っていた。酔っ払ってたし、あまり聞けなかったけど。

「なんか、直己のお母さん、入院したとかって」


「え?そうなの?!」

佳奈は、頭の中が真っ白になる。

…あのね、前期の授業料がね…

ほっといてくれないかな…
俺にも事情があるんだ…



直己の言葉と、自分の無神経な言葉が交錯する。
ショックだった。


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