傷ついてもいい
夜。

リビングの隣の和室に布団を敷いてもらった。

布団で寝るなんて久しぶりだなあ…いつぶりだろう、と考え、また直己を思いだす。

そうだ、あの添い寝した時だよな。直己、なんかしちゃった?とか言って慌ててた。あの時、しちゃったよ、なんて言ったら、直己どうしただろう。

佳奈は、一人でニヤニヤしながら、そんなことを考える。

もう、随分と昔のことみたいだと感じた。

あんなに近くにいて、いつも直己の匂いがしていたのに。

今の直己は、すごく遠いな…


佳奈は、少しだけ布団の中で泣いた。
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