バスボムに、愛を込めて
「嬉しすぎて死にそうです……」
「馬鹿、大げさだ。それにまだ死なれたら困る。兄貴にメイクされたお前見てから、ずっと我慢してたんだからな」
「え……?」
我慢って、何を――……
顔を上げて、視線が絡んだ時にはもう、彼は眼鏡をかけていなかった。
背中がベッドに当たり、甘く柔らかい唇が、あたしのそれを塞ぐ。
「ん――――っ」
初めて彼としたキスと、全然違う。
何度繰り返しても終わる気配がないし、時折唇にかかる吐息が、熱くて悩ましい。
うっすらと目を開けると本郷さんもあたしを見ていて、ドキン、と大きく胸が跳ねたのと同時に、唇の隙間から舌が割り入れられた。
「ふ……ぁ」
こういうキスをするのは初めての経験だからなのか、それとも本郷さんがすごく上手いのか、あたしが彼を大好きだからなのかわからないけれど……
体も、心も、頭の中もぐずぐずに溶けてしまいそうな程、あたしは彼のキスに溺れていた。