あの人は俺たちの兄だった。
一人の生徒がそう言った
それに先生は俺の顔を見る
「本当に殴ったのか、お前が」
「先に殴ろうとしたのはそいつだ。自業自得じゃないんですか。
まぁ、どうせあんたは理解なんてしないだろ」
そう言って本へと目をやった
どうせ先生になど説明しても時間の無駄だ
過去に何度も話したこともあるがダメだった
それに理解などしてもどうせ“自分に非があったんじゃないのか”にこの人が行き着くのは目に見えていた
過去にもあったことのせいか先生は後で職員室に来るように言うだけでそれ以上は何も言ってこなかった。