あの人は俺たちの兄だった。


    *

「・・・・・」

「・・・・・」


午後8時、俺は弟と一緒に家に帰った。

弟の葎(リツ)は中学1年だ。俺と同じように虐められては問題を起こしている似たもの兄弟だ

そんな俺たちが虐めなんかにあうのは全てはこの家のせいだ

この家に住まう、母親と父親の二人がすべての原因・・・



俺たちは静かに扉を開け中の気配を窺う

中に気配はない

そう思うと俺たち二人は安心して中に入った



「よかったね、梓(アズサ)兄。いないみたいだ、あの人たち」

「あぁ、そうだな。さて、あの人たちがいない間に飯にしようか、葎」

「うん、俺腹減ったよ」



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