禁断の恋~先生×生徒~
「そっか」
「はい…」

綾野先輩は驚いたりなどせずに、ただただ静かに聞いていた。


「どう思う?」

彼氏になったことで由紀は敬語を止めていた。

「うーん…。気持ちに嘘をつかない方がいいと思うけど…先生×生徒の関係だしな…」
「やっぱり…そこだよね」
「うん」
「気持ちは伝えられないけど、一緒にはいられるし…。少しでも襷先生の気持ちを結衣に向けさせる…ことかな」



『気持ちは伝えられないけど一緒にはいられる』


結衣は何度もそう思った。


『気持ちは伝えられないけど一緒にはいられる』
『気持ちは伝えれるけど一緒にはいられない』


どっちが幸せなのか。


それは…人それぞれ。










もし、どっちか片方を選ばなければならないのならば


私は絶対に前者を選ぶ。


『一緒にいられる』


そんな幸せなこと





他にはないのだから――
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