禁断の恋~先生×生徒~
翌日。


いつものように三人で登校し、チャイムが鳴るまでの時間。久しぶりに結衣と由紀の二人でいた。

「綾野先輩のところに行かなくてもいいの?」
「だって、昨日の話聞いてくれるんでしょ?」
「うん」



少しだけ話すと、目的はそっちらしく、すぐに結衣の話に持ってきた。


「結衣は何で『電池が切れそうだから』って嘘をついたの?」
「それは……」


いつもより早く来た理由、結衣にこの理由を突き止めるため。
誰もいないこの時間だからこそ聞けることだった。


「襷先生と何か関係ある?」

結衣は下を向いた。

「やっぱり」
「本を……読んでたの」
「本?それが襷先生にどう関係してくるの?」
「お互いに今読んでる本が読み終わったら交換……する」
「つまり、二冊。結衣と襷先生は同じ本を読むわけ?」
「うん」

「その本って何?」


結衣は鞄の中から『ごめんね、ありがとう…先生』を取り出した。

「これって…」
「先生と生徒の恋の話」
「だよね?」
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