禁断の恋~先生×生徒~
再び、一週間後。


「佐山。読み終わったのか」
「はい。先生は?」
「俺も読み終わったよ」

「なんか凄いな。主人公の女の子は強いよな」
「強くないと思います。恋の力で進んで行っているから、無意識だと思います」
「そう…言われれば…」
「そうですよ。人は恋の力でいろいろ出来るんです。だけど、その人に良い面だけを見せようとするからその力はあまり発揮されません。だけど、本当に好きになると、取られたくないとかの気持ちのほうが強くなるからその力は発揮されるんです」
「凄いな佐山。あ、俺が薦めた本はどうだった?」
「すごく良かったです。彼が亡くなっても他に好きな人ができても彼を一番に愛し続けるなんて、永久の愛ですよね」
「だよな…。良かった。また、本薦めてよ。俺も薦めるからさ」
「わかりました」



そんな約束をした日から文献ものをお互いに薦めている
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