かわせつきひとさんのレビュー一覧

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2015/10/04 22:00
斜めに読むから見えてくる童謡の真実

月並みな話ですが、例えば坂本龍馬は英雄なんかじゃなくて本当はただのスパイだったとか、また例えば、伊藤博文は色恋事が多すぎて、奥さんの死ぬ間際の遺言に『あの人と一緒の墓には入れないで』って言われた事とか、歴史は斜めから紐解くと、ちょっと変わった楽しみ方が出来る。童謡だってきっと同じ。こんな真実があってもきっと面白い。 最後の鏡さんの台詞がとても印象的でした♪(*´∀`)

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2015/10/02 21:46
読み終えて胸が透くような作品でした

作中では、とある学校の中でのごく小さな世界で表現してますが、でも、これは僕たちの日常に溢れている解決がとても難しい問題。 人はとかく弱いものらしく、例えば人種が、社会的地位が、学歴が、勤務している会社が、住んでいる場所が、その佇まいが、身に付けている装飾品が、保有している車が……等々、少しでも他人との優越にすがっていないと、自身の存在を確認出来ないものらしい。 そんな閉塞的な世界で、自分の本音をさらけ出す勇気。泣きながらでも良い、怯えてたって震えてたって、逆に怒りのまま叫んだって良い。 志は各々違えども、心に秘めた何かを伝えたい者達が集う、小さな小さなクーデター。 これで何かが劇的に変わる訳では無い。ただ、そうする為に強くなる第一歩、明日をもっと良い日にする為の第一歩を歩む清々しさ、そんな事を作品を拝読しながら感じました。 いいよさん天晴れ。

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2015/09/08 19:36
本気にしない人が本気になるとこうなる

このお話には、辛い過去恋を経験して、殻に閉じ籠った女性を口説き落とす方法がきっちり綴ってあります。 何物も恐れず、若さと情熱で押しまくるヒーローの勇姿を見て、なんて気持ち良いんだろう……と共感していたのも束の間、話のラストスパートで、二人の様子見ながら思わず『お前ら迷惑だからラブホテル行けー!』と文句言いそうになりました☆ 事のつまり、嬉し恥ずかしの喜びを堪能しつつ、最後はスカッと爽やかな気分に浸りたい方には是非お薦めの作品だと思いました。 あ~楽しかった♪

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2015/09/03 19:51
さすが水杜さん!

お話をちょっと冷静に観察すると、ヒロインの紗菜ちゃんは、作中でかなり酷い目にあっているのですが、でも筆者様の優しい性格が作品に溢れているせいか、そんなに辛い思いをせずとも、つらつらと読み終える事が出来ました。ありがとうございます☆ あと個人的に心に響いた場面ですが、今カレと別れて新カレに新たな幸せを求めて歩み始める期間、例えばこっちが駄目なら速やかにあっちにすれば良い……と、例え心が求めていても、理性やモラルが邪魔して、なかなか素直に足を踏み出せないヒロインと、その気持ちを理解した上で、相手を信じて爽やかに待ち続けるヒーローの様子がとても丁寧に描かれていて、思わず共感しました。大人の恋だ~☆

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2015/08/29 08:09
七つの大人ラブ

明紫さんが描くヒロインは、他の作品によく登場する、容姿端麗で芍薬や牡丹を型どったような非の付け所の無いヒロインじゃない。 朝起きたら、鏡の前で寝癖のボンバーヘッド見て大騒ぎする、もしかすると今朝の貴女かも知れない、いわゆる誰もが親しめる身近なヒロイン。 七つお話があります。そのどれかにきっと、貴女がときめく大人ラブが見付かる筈。 一押しは『カフェ恋』です(*´∀`)

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2015/08/18 20:49
こんなにハラハラさせるヒロインはいない!

育った環境のせいもあるだろうけど、自分の意思をつい後回しにして、決断を相手に委ねる。リアルにもいるいる、こういう子。 でも、時おり重要な決断を迫られる場面で『NO!』と言えない事が、こんなにも自分を闇に陥れる……と、まるで悪いニュースでも見ているような気持ちでヒロインに同情&葛藤してました。 作中でヒーローが『お前放って置くとどんどん不幸になる』と言ってましたが、まさに共感。そう、彼女はとても放って置けないのです。 そんな二人。途中意地の張り合いや擦れ違いを経て、少しづつ理解が深まる様子がもちろん素敵なのですが、でも個人的に注目していたのが、ラスト付近にあった大切なテーマ『決断』でした。こんなに素敵に描ききってあって、思わず感銘を覚えました(*´∀`)

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2015/07/22 21:03
良い意味でとても人間くさい作品☆

何気ない日常を繰り返し、仕事や趣味を通して交わり合う人々。目に写る彼らは、とびきりの笑顔だったり、悲しみに暮れていたり、または日頃の葛藤にご立腹だったり、人はさまざまだ。でも、本当の心の奥底までは見える訳が無い。 作品を通して、正直ヒロインが抱えていた心情は俺の理解の範疇を遥かに越えていたのですが(俺なら迷わず反撃する)でも、普段何気なく素通りする女の子も、もしかするとこれと似た心情を抱えていたりするのかな?……なんて真剣に考えさせられました。 一方作中に登場するヒーローの話ですが、一見完璧に見える彼にも、実はヒロインと違わない心の弱さを抱えていて、そして後半ラストに、そんな二人がまるでパズルのように交わる様子、その見せ方にびっくりさせられました。表現が陳腐で申し訳無いのですが、ここに尽きる作品だったと思います。あ~びっくりした……

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2015/07/16 10:26
三回読み返して筆者さまの意図がやっと……

タイトルの『不完全恋鎖』摩訶不思議なテーマですが、この難題をこんなに素敵に表現出来る作家さんはなかなか居ないのではないでしょうか?☆ いわゆる成熟出来なかった恋。長い年月を経て、もしもあの頃……と悔やみつつ考える事は、いつだって『た・ら・れ・ば』ばかり。でも何故か心地よい思い出も沢山浮かび上がってきたりして。 筆者さまの手腕で、そんな素敵な事を感じさせて貰いました。たまには不完全恋愛も良いですね~(*´∀`)

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2015/06/17 20:35
人が人に優しく出来る量には許容範囲がある

ちょっと文面違うかな?(汗) でも、まあいいや。作品を読みながら、俺が思わずハッとさせられた1コマです。 描かれているのは、読者の皆さま方もきっと、日常でよく感じている筈のごく自然な事。 憧れから始まった恋。だからそんな相手を一段敷居を上げて付き合う事は礼儀正しくとても良いこと。 だけど、関係が深まるに連れて、その距離感を少しずつ修正していく、いや通常はきっと自然にそうなる……筈なのに、真面目過ぎるゆえに不器用でお騒がせなヒロインと言うか…… そんなヒロインをずっと眺めていたせいか、レビューお題に選んだヒーローの台詞に、妙に納得させられました。そうそう、人間ってそんなに強くは無いのです。そんな相手だから、可愛くて愛おしく感じるのかもね。 主人公達を含め、登場人物達の心の表現が見事でした。筆者様の手腕に脱帽。

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2015/06/10 22:53
側にいてくれてありがとう……

作中の二人、難波さんと万揶ちゃんを俺なりに少しシュールに例えるのなら“変わり者″と“面倒くさい女″。 でも、そんな不器用な二人だから、苦労してやっと親密になれた向こう側では、やはり運命的なものを感じます。 途中感想ノートでも述べましたが、作品の読み始めは、正直このテーマで共感出来る事が有るのかなぁ……なんて思いましたが、でも読んでみると、高嶺の花にだって悩みはあるし、色眼鏡で見られる分返ってタチが悪い。 口数が少なく、少し武骨な印象の難波さんでしたが、でも、いつも側で彼女を見守っていた。 そんな難波さんをずっと見てきたせいか、万揶ちゃんの最後の台詞『ずっと側にいてくれてありがとう』がじ~んと心に響きました。 お前しかいない。貴方しかいない。そんな特別感を感じさせてくれる素敵な素敵な作品でした☆

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2015/06/08 12:41
ネタバレ
某有名漫画で……

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2015/05/11 22:04
他では味わえない極上のラテ

王子様気質が圧倒的に欠けてる王子様……とでも申しましょうか、はたまた自分が携えてる素敵な魅力に気付いていないヒーロー……とでも申しましょうか。 でも、考えてみるとこういう気質って、誰でも抱えている身近な悩みだと思うんですよね(凄く親近感) なので、そんなお相手には必然的にどこか勝ち気なヒロインが登場するのですが、拝読中『ここはもうその台詞しかないよね?』と共感し、心踊る気持ちに浸っていた後、それを何度裏切られた事か……(撃沈) でも、そんな二人だから、心が通じ会えた時には人一倍安堵出来るんですよね。この先二人で味わうラテはより一層美味しくなっていくのだと思いました☆

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2015/04/14 19:18
出逢いは思いがけない所で……

この作品、実は『クローバー的恋事情』のスピンオフ作品です。本編読むとお分かり頂けますが、作中のヒーロー歩君は、妹想いで心優しいお兄ちゃんの役割を担っていた反面、しかしこと自分の恋愛に至っては、長年温めていた恋心が残念ながら届かず……的な、とても切ない一面がありました。 なので、本編を読了した僕と致しましては、あの歩君に、その後こんなにも素敵な恋愛が待っていたんだ…と、目を細めながらほっこり温かな気持ちで読ませて頂きました。 作品を読み終えて、思わず僕も焼き鳥を食べたくなりました。きっと幸せの味がする筈です(*´∀`)

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2015/03/24 19:39
月9にしたい程の楽しい設定!

人は、秘密の1つ2つを抱えてみると人間的魅力が増すとよく言いますが、作中のヒロイン(ヒーロー?)環ちゃんは、まさにそれを王道で行く魅力的な子。 話序盤から言い渡された悪魔の“約束事″に怯え、日常的に交わるスタッフ達の顔色を伺い、話中を縦横無人に駆け回る様は、気の毒に思う反面、でも見ていて痛快でした。 ヒーロー“藤原君″もしかり、心ならずも“偽り環″に惑わされるスタッフ達の、好意を告げるべきか否かの葛藤に、読中幾度も吹き出しました! でも、決してコメディだけじゃ無いのです。後は読者様ご本人で確認して下さい。きっと満足する筈ですから。

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2015/03/19 19:13
悪縁だって縁です☆

ヒーローたるものは、ヒロインがピンチの時には颯爽と現れるもの。 まさに年頃の女の子の理想像ですが、それが時を経て素敵に様変わりした幼馴染みとくれば、皆さん、もっとテンション上がるかもですね☆ でも作中の悪縁男子ヒーローは、外見だけの薄っぺらなヤツじゃない。ヒロインが傷心に浸っていれば、いつもタイミングよく現れるし、将来に迷っていれば素敵な未来像を導いてくれる。 それだけじゃない、自身の事など省みず、時には濡れ衣だって被っちゃう。 ただし、本当に好きな子の為ならば。 『思春期の女の子が憧れる素敵な恋愛』 恐らく筆者様が作中でこれを精一杯表現したと思われますが、男子の俺が本当に終止ウキウキするほど素敵な作品でした。 なんて爽やかな読後感♪

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2015/03/11 22:18
甘い余韻良いですね~☆

素直に伝わらない、伝えられない。でも価値観が同じだから、見てれば何となく分かる。 そんな二人だから微笑ましく見ていられるのかもね。 季節外れのクリスマスケーキでしたが、それに負けない甘い余韻を一緒に堪能したような気がしました。飽きない二人です♪

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2015/03/03 08:16
やっぱりそれ経験しないとね

募る想いがを抑えきれず、時を見計らい、想いの丈を込めて伝えた挙げ句、見事に玉砕。 あるある、こんな経験。 だけどさ、こんな辛さも、次にもっと素敵な恋をする為の大切なステップだと思えば気持ちも少しは紛れるかもね。 振られた経験無い相手なんかと交際したくないぜ!\(^o^)/ 青春の爽やかな風を感じました♪

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2015/03/01 18:17
愛にも色んな形があります

放って置かれると寂しいし。でも、母親みたいに口煩いのもまた困るし。 恋人との距離感ってまさに千差万別でバランスも人それぞれ。 このお話は、そんな千差万別な距離感の一例だと思いますが、もし成就すればきっと女性が幸せになれる王道のモデルだと思います。 言いたい事思いきり言って、それを和やかに聞いてくれる相手がやはり一番ですよね☆

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2015/02/21 08:17
まるでおとぎ話。素敵な話です!

世の中に存在するほとんどの方はきっと、成就する恋よりも、失う恋を経験する方が多いと思う。でもそんな経験をするからこそ理解出来る事もある。ふと出会った、傷心に胸を痛める人と気持ちが分かり合えたりね。 もし将来そんな人と対峙する機会があったとして、掛ける言葉に悩んだ時、自分ならどんな言葉を掛けて欲しい?どんな風に接して欲しい? 俺が思うに、この小説の中には、限り無く1つの完成形があると思うのです。貴方の心を優しく温かく包んでくれる素敵な小説です☆

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2015/02/20 12:55
確かに色々とあるけど……

心踊るような恋愛、狂おしいほど相手を想う恋愛、または春の木漏れ日のように温かく包まれる恋愛。 一口に“理想の恋愛″と唄うと多々ありますが、ここで繰り広げられているお話は“運命的な恋愛″ きっと一目逢ったときから恋仲になる予感がしてる素敵な相手。 でも、ここにちょっとした偶然が交われば、その後の二人の恋愛にまた華がそれられると言うもの。 作中に登場するお兄ちゃんを始め、素敵な仲間達に助けられながら想いを成就する様子が温かでとても癒されました。あとラストの沖縄の浜辺も。 素敵な作品をありがとうございました♪( ´∀`)

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