かわせつきひとさんのレビュー一覧

★★★★★
2016/06/30 19:25
幸福の形は人それぞれ。

人が生まれつき纏う幸せ頻度は、どうやら人それぞれバランス良く出来ているようで、現世でイマイチ冴えない日常を送っていた女性は、その分、異世界ではゴージャスな日常を送れるようです。 作中のヒーローであるウィルを観察するとよく分かるのですが、まさに『惚れた方が負け』と表現するのがぴったり。女性として産まれたのなら是非こんな風に扱われたい……と願う理想像が、作中のあちらこちらに垣間見えて、読み進める毎に心踊るような気持ちになれること受け合いです。 読後感も最高でした。素敵な作品をありがとうございました♪(*´∀`)

続きを見る
★★★★★
2016/05/31 21:41
二人で綴る愛溢れる手帳、まだまだ更新中。

互いに気持ちを伝え合うジレジレ系作品はよく目にしますが、しかし自身の正体を、明かす明かさない系のジレジレ作品はとても珍しく、かつ楽しかったです。 所謂オフィスラブ作品ですが、でもその一方で、まるで上質な経済漫画を拝読してるような世界感と、そしてお話を締め括る、痛快かつ気持ちの良いラストを目の当たりにした読者達は、それを大きく上回る満足感を得る事でしょう。 それと、ヒーロー修とヒロイン美穂が醸し出す心のやり取りが作中に生き生きと描かれていて、読後数頁であっという間に引き込まれました。 そして、作中所々に心に残る名台詞が沢山あってとても紹介しきれないのですが、でも俺のベストバウトを一つだけ。 『恥ずかしさを知った時が自身の成長を遂げた時』 この作品読んで良かった。

続きを見る
★★★★★
2016/04/29 19:23
なるほどねと思いました。

順序が少し変則ですが、お話の中盤辺りで筆者様が作品で意図しようとしてる事がどうしても知りたくなり、そこでキーワードを確認してすっきりしました。なるほどね、これぞ〇〇。 お話のラストで二人が食した禁断の果実。食べなくて済むなら本当は食べたく無いよね?(リアルな世界に置き換えて)と微笑ましく共感してみたり……

続きを見る
★★★★★
2016/04/05 19:22
これぞハードボイルド!

渇ききった私の心を潤せるのはお酒だけ。本当はいつも人恋しくて、細やかでもいい、優しい言葉をかけて欲しいだけなのに、でも脆くて臆病な自分をひた隠す癖で、どうしても素直になれない、そんな、やさぐれこじらせ女子。 こんな強情な女を口説けるヤツは、いつだって若くて怖いもの知らずの血気盛んな若者なのだ。君の熱い情熱で、硬く閉じられた彼女の心の扉をこじ開けろ。 いや~格好良かった。こういう世界観を久し振りに堪能しました。

続きを見る
★★★★★
2016/04/03 12:04
心を込めたスイーツで綴る想い。

失恋の痛手がまだ拭えぬまま、自身の足りなかった部分と例えようも無い喪失感を憂う日々。でも一方では、大好きなスイーツを糧にこれから進む道を明るく模索する。そんなヒロインと、 未熟な技量が(と思い込んでる)自身のメンタルや生き方にまで悪影響を及ぼしてしてしまう、優秀なのに、でも今一つ自信が持てないパティシエヒーロー……とでも紹介すれば宜しいでしょうか? 個人的にお薦めする見所で、作中に幾度も登場する様々なスイーツの、“味覚″“視覚″を通して、二人の想いが少しづつ交差して伝わってくる様子がとても新しいと思いました。 読み終えて、甘くとろけるように伝わる素敵なエンディングと共に、まるでスイーツバイキングに足を運んだ後のような満足感が味わえる、とてもお得な作品でした♪(’-’*)

続きを見る
★★★★★
2016/04/02 08:12
4月1日に授かる結婚指輪

エイプリルフール。確かに嘘を言ってもいい日ではあるけれど、でもその嘘加減がとても難しい。 作中で飛び出す嘘は、言っちゃいけない境界線を確実に越えてる嘘。読みながらヒーロー、ヒロイン共に当事者の立場に立って考えてみたけど、とても心臓に悪かったです。 結婚指輪まで嘘じゃなくて良かった。

続きを見る
★★★★★
2016/03/24 19:44
ネタバレ
危ういバランス感覚で成り立つカップル。

レビューを見る
★★★★★
2016/03/16 20:12
ネタバレ
この価値観、久し振りに拝見したかも。

レビューを見る
★★★★★
2016/03/01 20:27
ネタバレ
本当に期限つき?

レビューを見る
★★★★★
2016/02/16 21:40
THE・明紫マジック!

この作品を数ページ捲ると、きっと誰しもが、そこで目にした舞台設定に驚く筈。 だって、この環境から始まって素敵な恋愛に発展するってどうしたって考えにくい。知ってます?世はオフィスラブ全盛の時代ですよ? でもご心配無く。これが明紫マジックなのです。読み進めると、きっと誰しもがすぐ気が付く筈。タイトルの『弾む』の名の通り、恋をする喜びから一転、不安、苛立ち、安堵から悲しみ、そしてまた怒涛のように押し寄せる歓喜。……とまあ、こんな具合に次々と喜怒哀楽が文章に溢れています。 この作品を読み終えた後はきっと、どんなオフィスラブを読んだ後よりも、それ以上の豊かな読後感が感じられる筈。 個人的にイチ押しなのは、作中に登場するヒーローの口説き文句。我ながらびっくりするほどテンション上がりました。誰か共感して欲しい。

続きを見る
★★★★★
2016/02/03 12:43
枕話のような雰囲気で朗読するとより……

まるで輪廻を連想させるような不思議な世界観。眠れぬ森で夜毎ひっそりと繰り返されるその儀式は、一見悲しいようでもあり、しかし極楽浄土へ向かってるようでもある。 読み終えると、恐山の石積見学した後の気分に浸れます。こんなお話もたまには良いですね~

続きを見る
★★★★★
2016/02/02 20:59
ラブコメなのですが……

読み進める度に心弾むような気持ちになれる素敵なラブコメディでしたが、でも、そんな素敵なお話の中に、とても大切なテーマが隠されていると思いました。 日常で『自分の気持ちを自分が一番分からない。そして、身近でいつも自分を見てくれていた親友達が、的確に自分の気持ちを言い当ててくれた』こんなお話をよく耳にしますが、作中のヒロインの境遇もまさにそれで、 自身の揺れる気持ちに悩み、親友達に心を打ち明けながら、いったいどんな答えを導き出すのだろう?……と、ここに興味一点待ちわびていましたが、場面を迎えて、なるほど!と思わず共感しました。 一見簡単に見えて、しかしそれを見つける事は何よりも困難な事。 筆者様の手腕に脱帽です。傑作だと思います。素敵な作品をありがとうございました!

続きを見る
★★★★★
2016/01/28 21:18
ネタバレ
自分が望む未来を勝ち取る為に。

レビューを見る
★★★★★
2016/01/06 21:04
まさに生きているって感じの作品でした!

人が人を好きになる。でも、それは意中の相手が振り向いてこそ初めて喜びに変わるのであって、そこに至るまでの過程はまさに、喜びで1歩進み、不安と落胆で3歩後退の繰り返し。 でも、だからこそ心が通い合えた時の喜びはひとしおです。 作品を開いてから数頁、そしてラストに至るまでの間、恋に悩むヒーローとヒロインが、お互い全力で気持ちをぶつけ合う様子を見ていたような気がしました。まさに読後感爽快な作品です。

続きを見る
★★★★★
2015/12/24 21:14
身も凍るような寒い夜だから

話の冒頭から織り成す、まるでモノトーン越しの情景を見ているような不思議な世界観に引き込まれました。 人に何かを伝えたがる作家ほど心の内に何かを抱えてるのかも知れません。作中の彼のように。 切ないような、悲しいような、ただ見ているだけで抱き締めたくなるような、世の中にはきっとこんな恋だってあると思うのです。 散りゆく銀杏並木を見て人恋しくなった時に拝読すれば、きっとどこか共感する場面もある筈。まさに聖夜にぴったりの作品でした( ´∀`)

続きを見る
★★★★★
2015/12/23 12:50
ネタバレ
心をどこかに置き忘れてきたヒロイン

レビューを見る
★★★★★
2015/12/18 12:39
女子の夢がいっぱい詰まってる作品(多分)

さすがに女性作家さまの作品……とも言うべきか、キッチン一つでこれだけのものが見えてくるんだなぁ……と感服致しました。 ですよね、キッチンとは料理のみならず幸せを創造するものなのですよね。 天晴れな作品でした☆

続きを見る
★★★★★
2015/12/15 21:23
テーマ・心の洗濯

『あの人はとても優しい人だ』と言う会話をよく耳にしますが、でも、生まれつき優しい人と、一方、胸を焦がすような哀しみを克服してきた人とは、優しさの深みがまるで違う。 傷心の渦中にあるヒロインにも勿論自身を投影して読んでいましたが、でもそれ以上に、彼女が置かれていた素敵な環境にとても感激していました。 心地の良い海風がそよぐ白い浜辺、そして青い海。自身の対極にいる天然ヒーロー、そして何と言っても作中に登場するあの方。きっと、心のリハビリにはうってつけの場所。 たった3ヶ月の体験。でも彼女にとっては、これからの人生を歩むための大切な糧になる筈。なんて優しいお話。そして終わり方もベタベタせずニクい感じで良かった。 読んで良かった。

続きを見る
★★★★★
2015/12/11 12:41
なるほど……

乙女の細かい変化に気付いてくれる彼氏はもちろん嬉しいけれど、でも気付き過ぎるのもまた困りもの。そんな教訓を綴る四ページでした。良かった。俺は気付かない男で。

続きを見る
★★★★★
2015/11/27 20:22
三回読み直しました。

一度完読し、話の流れを理解してからまた読み直すと、彼の優しさも気配りも、なんだか現代ゆえの物悲しさがじわっと伝わってきます。なんでこんなに心に響くのだろう……あ、あと必ず試して欲しいのが、最後に表紙を読んで下さい。いいですか?必ず最後です。ホロッときます。

続きを見る
pagetop