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溶けたのはバターだけじゃなく、、、
世間知らずのお嬢様、織絵が結婚相手に選んだのは、パン職人の昴。

大好きなパンに囲まれ、素敵な旦那様を妻としてサポートして行くつもりが、箱入り娘がその慌ただしさについて行ける訳もなく、怒鳴られ、痛ぶられる日々。

なぜなら昴の結婚の目的は復讐。

何もできないお嬢様を痛めつけ、辱めたかったのに、どんなに苛めても挫けない健気な織絵と暮らすうち、次第に織絵に決意を揺るがされ、惹かれ、それを素直に認められなくて、、、

織絵の純粋な心が昴の中の暗闇を晴らして行く様子は、切なくて胸を打ちます。

本心を見せない昴に愛しさを募らせる織絵に、共感せずにはいられません。

でも二人が過ごした時間には、大切な事がたくさん溶けこんでいたから大丈夫。

バターのように柔らかくなり、広がって、溶け込む、そんな優しい愛を、読んで感じてみて下さい。
とべふう
14/07/08 12:37

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