「俺、今やばい。舞花がめちゃくちゃに可愛く見える」
「……え?」
「舞花って、こんなに可愛かったっけ?」
そう言って、貴方は私を抱いた。
でも、貴方が好きなのは、私じゃないでしょう?
私に、あの子を重ねていただけなんでしょう?
涙を隠して、貴方の前から姿を消した。
あれから三年。
東京に戻ってきた私には、
小さな宝物ができていた───
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大手化粧品メーカー:TOKIWA
副社長付第一秘書
津田島 舞花
Tsudashima Maika
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大手総合商社: 佐久間商事
専務取締役
鷲尾 隼也
Washio Shunya
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隼也には、他に好きな子がいるはずなのに。
「本当に、あの舞花なんだよな?俺の知ってる舞花なんだよな?夢じゃないよな?」
あの一夜のことは、覚えていないはずだったのに。
「舞花。……俺、三年前の金曜日のこと。ちゃんと覚えてるんだ」
どうして。
「あの時の子どもなんだろ?」
「舞花の口から本当のことを聞きたい」
「舞花、好きだ。大好きだ」
「舞花、結婚しよう」
これは夢ですか──?
【幼馴染×シークレットベビー】
*2022.02.23公開*
*2022.02.25完結*
※29ページ、内容が一部抜けておりましたので追加しております。
話が繋がらずにご迷惑をおかけしました。
(2022.02.28修正済み)