【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)

三十六

 グル、エルモたちが村で楽しく肩を並べて、食事をしていた日。

 ファーレズ王城では王妃教育が何ヶ月以上たってもまったく進まず。いまだ、リリアはエルドラッドと結婚式を挙げられたいない。

 そのため周りから、ついに文句がではじめる。

 リリアは婚約者のエルドラッドからも文句を言われてしまい、大泣きして自室に篭るようになった。

 しかし――この日の彼女は自室で、何やらほくそ笑んでいた。

 リリアは人を雇い、あるものを入手したのだ。

「フフフ、多額だったけど。ついに悪役令嬢が使用するはずだった"毒草"を手に入れたわ。あとは、これらをすりつぶして……最後にアレをいれれば完成する」

 乙女ゲームの終盤のようにこれを使って、王都中を病気にしたあと。

 私がさっそうと出てゆき、ヒロインの力――聖女の力でみんなを治すの。

 そうすれば国王陛下と王妃、エルドラッドだって私を見なおすわ。

『僕にはリリアしかいない結婚しよう』

 一流のドレスとアクセサリーを身に付けて、国民たちに祝福されエルドラッドと結婚する。私は王妃になり贅沢三昧するの。

 そうなるためには罪をかぶる悪役令嬢エルモが必要ね。

 高いお金を払っているし、はやく見つけてくれないかしら。

(どうせ、エルモは悪役で私の引き立て役なんだから、消えちゃってもいいの――そのためだけに生まれてきたんだから)

 あと、アレも必要!

「計画は完ぺき、すべて私のものになるの」
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