“死ね”なんて
簡単に言うな。
“死にたい”なんて
簡単に言うなよ。
そう言って、
彼は悔しそうに泣いた。
泣きながら、怒っていた。
あたしも、
泣いていた。
生きていることを、
初めて愛しいと思った。
□ ■ □ ■
反抗期真っ只中の中学二年生・千鶴は、ある出来事が原因で不登校となり、そのまま夏休みを迎えていた。
「親も学校も人間関係もウザイ」
ある日、大好きな祖母が突然倒れてしまう。
そして千鶴は不思議な少年と出会うのだった――。
□ ■ □ ■
“命”
“生きること”
“明日があるという幸せ”
時をこえた約束を通して、千鶴が知っていく大切なこと――。
過去・現在・未来を繋ぐ
壮大な命の物語――。
※この物語は実際の出来事を題材としている部分が一部ございますが、実在する人物、場所等とは一切関係ありません。
誹謗・中傷は、ご遠慮願います。
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第6回日本ケータイ小説大賞受賞、書籍化しました!
本当にありがとうございました!
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2011年9月24日……完結
好評発売中
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学校でのイジメに耐えきれず、ついには不登校になってしまった中2の千鶴。生きることすべてに嫌気が差し「死にたい」と思い詰める日々。彼女が唯一心を許していたのが祖母の存在だったが、ある夏の日、祖母が危篤に陥ってしまいショックを受ける。そんな千鶴の前に、ユキオという不思議な少年が現れる。彼の目的は何なのか――。時を超えた切ない約束、深い縁で繋がれた命と涙の物語。