★★★★★
母と子と逃げられない絆
何故か気になりページを捲ると、丁寧で、主人公の性格を現しているかのような堅さや冷静さのある文章に一気に読んでしまいました。

母を嫌う主人公と、兄
主人公から語られる母の姿は確かにワガママで世間知らずで傲慢なオトナの子供の様で
子供達の母に対する思いも当然だろうと感じます。
けれど、これをどう締めるのだろう、綺麗に家族として終わるのか、もしくは惨めに終わるのか。
そのどちらもを裏切られる結末に、読後言葉は出て来ませんでした。

何も思っていなかったはずなのに。
彼女の人生に母はいないも同然だったのに。
これほどまでに嫌う、その日々は共に傍にいたからこそ抱くもの。
だからこそ、いつのまにか……。

とても魅力的な作品でした。
是非、ご一読を。
いいよ
12/09/14 15:30

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