祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
レストランに着いた2人が車から降りると、ケンはキヨに手を差し伸べた。




「行きましょう、マドモアゼル」


「ふふっ。何その気になってるのよ」


「もー!キヨはノリが悪いなぁ。折角高級レストランに来たんだから雰囲気だけでもセレブになりたいじゃん?」


「はいはい。わかりましたよ、ジェントルマン」




2人は手を繋ぎながらレストランの中に入っていった。



上品なクラシックが鳴り響くレストランは、いかにもセレブといったような、御上品な人達で賑わっている。


普段着で来店した2人は肩身が狭い。




「ねぇ…ケン英検3級持ってるよね?メニュー読める?私、どれがどんな料理か全然分からないんだけど…」

「英検持ってったってフランス語は読めないよ」




全てフランス語で書いてあるメニューが読めない2人は、ウエイターに謝ってからそそくさとレストランを後にした。




「無理に背伸びは出来ないね」

「だな。今度カンナもいる時に行こう」

「そうだね。カンナは英語ペラペラだから安心だよね」




レストランを諦めた2人は近くのファミレスに入った。

行き慣れたファミレスにホッとするキヨとケン。




「ドリンクバー取ってくるね。キヨはジンジャーエールでいい?」

「うん。ありがとう」




キヨが頷くとケンはドリンクコーナーに飲み物を取りに行った。
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