祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
キヨがふと窓の外に視線を移すと、カゼが1人でファミレスの前を通り過ぎるのが見えた。
「ん?カゼ…?なんで1人でいるんだろう」
気になったキヨは店から出てカゼの背中を追った。
「カゼ、何してるの?カンナは?」
「………キヨ」
名前を呼ばれたカゼは振り向き、足を止めた。
キヨはカゼに歩み寄る。
「ケンとそこのファミレスにいたんだ。カゼとカンナの邪魔しちゃ悪いかなって思って」
「………そっか」
明らかに元気のないカゼ。
キヨは顔色を伺おうとカゼに顔を近付ける。
「何かあったの?暗い顔してるけど」
「………キヨ。俺は嘘ばかりだ。心が勝手に本音を閉ざして嘘ばかり吐かせる。…辛い」
「嘘?カゼは何か嘘をついてるの?」
キヨの言葉にカゼは頷く。
人間は嘘ばかりつく本音を言えない弱い生き物。
嘘を重ねる方が自分を追い込んでいくと知っていながらも嘘を吐く。
エゴの塊の人間は、嘘がないと生きてはいけないから…
「………美咲さんとはもう終わりにしたんだ。兄貴の為にもこのままじゃいけないと思ったから。未練がないって言ったら嘘になるけど…」
「それがどうしたの?」
「………今はカンナが好きだよ。カンナに告られてからずっと、カンナといた日々を思い返してたら、俺もカンナを大切にしたいと思った。でもカンナを受け入れようとしない自分がいる。……まるで何かを恐れているみたいに。だからカンナに嘘をついた。俺は美咲さんのそばにいなきゃならないって」
カゼはジーパンのポケットに手を突っ込み、俯きながら話す。
「ん?カゼ…?なんで1人でいるんだろう」
気になったキヨは店から出てカゼの背中を追った。
「カゼ、何してるの?カンナは?」
「………キヨ」
名前を呼ばれたカゼは振り向き、足を止めた。
キヨはカゼに歩み寄る。
「ケンとそこのファミレスにいたんだ。カゼとカンナの邪魔しちゃ悪いかなって思って」
「………そっか」
明らかに元気のないカゼ。
キヨは顔色を伺おうとカゼに顔を近付ける。
「何かあったの?暗い顔してるけど」
「………キヨ。俺は嘘ばかりだ。心が勝手に本音を閉ざして嘘ばかり吐かせる。…辛い」
「嘘?カゼは何か嘘をついてるの?」
キヨの言葉にカゼは頷く。
人間は嘘ばかりつく本音を言えない弱い生き物。
嘘を重ねる方が自分を追い込んでいくと知っていながらも嘘を吐く。
エゴの塊の人間は、嘘がないと生きてはいけないから…
「………美咲さんとはもう終わりにしたんだ。兄貴の為にもこのままじゃいけないと思ったから。未練がないって言ったら嘘になるけど…」
「それがどうしたの?」
「………今はカンナが好きだよ。カンナに告られてからずっと、カンナといた日々を思い返してたら、俺もカンナを大切にしたいと思った。でもカンナを受け入れようとしない自分がいる。……まるで何かを恐れているみたいに。だからカンナに嘘をついた。俺は美咲さんのそばにいなきゃならないって」
カゼはジーパンのポケットに手を突っ込み、俯きながら話す。