祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
「………手に入れたらいつか失ってしまうかもしれないから。永遠なんて、ありそうであり得ない事の方が絶対多い。…その恐怖と共に生きていかなきゃならないのが耐えられない」


「カンナはカゼから絶対離れていかないよ。そんなのわかりきった事じゃない」




キヨは千切れんばかりに首を何度も振る。





「お願いだからカゼまでいなくならないで!このままだと…私達本当にバラバラになっちゃうよ!?」




必死に繋がりをつなぎ止めようとするキヨの腕を引っ張り、カゼは足早に歩き出した。




「えっ!?カゼどこ行くの!?ねぇ…ちょっと!!」

「………不変の気持ちってやつを教えて」

「は!?不変って…何?」




腕を振り解きたくてもカゼの力に勝てるわけもないキヨは、ただ引きずられていた。


カゼの考えがわからないキヨ。




引きずられて来た場所は、都心の外れにある小さなアパートだった。




「ここ何?」

「………イノリのアパート」

「え?…ここ…が?」




カゼは頷くと、キヨの腕を掴んだままアパートの一室の前で立ち止まる。
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