タッチで恋愛!魔法大会トリスト
コートに足を踏み入れると、後ろから声をかけられた。
「ちょっといいかしら?」
「?」
振り向くと、そこには三人の女子の姿があった。
「ラーフェウ学園の世渕千杏よ。こっちがクリスティーナで、こっちがジャスティン。」
「よろしく。」
「よろしく…。」
「嘘…本物!?え、世渕千杏って、セバスチャンの事だよね…。」
女帝とまで呼ばれる人物と生で会えている事にテンションが上がる中、セバスチャンは私達に言った。
「ここまで勝ち進んできた事を、後悔させてあげるわ。」
決勝戦を報道するため各地から集まったカメラのシャッター音にかき消されているのか、周囲には聞こえていないようだった。
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