舞う風のように
襲いかかってきた浪士を斬り捨てた。
室内は戦いにくいな…
そう思いながらも近藤さんに追いつくと、後ろから斬りかかろうとしていた浪士を斬った。
「…近藤さんに傷を付けたら許さないから。」
気付くと二階に残っているのは俺と近藤さんと、数名の浪士のみになっていた。
「近藤さん、あとは俺に任せて下さい。」
刀を構える。
「おお、それじゃあ後は任せたぞ。」
そう言って近藤さんは一階に降りて行った。
近藤さんがいなくなったのを確認する。
浪士達と目線を合わせ笑みを浮かべた。
「…誰から来る?それとも皆一片に片付けてあげようか。」
わざと挑発するように言うと、浪士は顔を怒りで真っ赤にさせた。
「貴様!よくも抜かしおって…。」
そう叫ぶとさん人いっぺんに襲いかかって来た。
…だけどね。
「残念だったね。」
遅い。弱過ぎる。
直後。
廊下に、大きな朱い華が舞い散ったーーーーー