誰もしらない世界
目をさますと、もう朝日が昇り始めた時間になっていた。
もう、いかなくちゃ。
歩は杉浦の借りてくれている自分の自宅に戻る。

カチャ…
玄関の鍵を開けるとシーンとしている。
リビングの電気をつけると、オカメの物が無くなっていた。
オカメちゃん…実家に帰っちゃったのかな。
もう何日も顔を見ていない。なんだか寂しいな…歩はそんなふうに思う。
杉浦さんは今頃何をしているのだろうか…歩は杉浦の事を思い浮かべていた。
< 111 / 304 >

この作品をシェア

pagetop