誰もしらない世界

その日の営業終了後、更衣室でれいかとたまたま二人きりになる。

れいか(あらー。歩ちゃん！最近調子悪いみたいねー)

そうれいかが話しかけると歩は聞こえないふりをする。そんな歩の様子を見てれいかはクスクスと笑う。

歩はイライラしてロッカーの扉を勢いよく閉める。

バン！

歩(何がおかしいのよ。)

れいかはクスクス笑いながら言う。

れいか(やだー、ヒステリックね！ロッカー壊れちゃうじゃない。みんなの更衣室なんだから！)
そう言い、またクスクスと笑う。

歩はれいかにイライラしながらも背を向けて更衣室を出ていこうとする。
歩が扉を出ようとすると、れいかはまた一言言う。

れいか(あんたみたいな泥棒猫には負けないわよ。)
そうれいかは歩に言いはなった。