誰もしらない世界
れいかは勢いよく部屋の中へとはいる。

するとそこには杉浦の姿はない。
部屋の中には杉浦の下で働く男がいた。

れいか「あれ?杉浦さんは?」

男「ボスは今コンビニに行ってます。すぐ戻るそうです。しばらくここでお待ちください。」

そう言って男は部屋を出ていった。

れいか(杉浦さんがコンビニなんて珍しいわね。)

10分程れいかはその場で杉浦を待ったが杉浦が現れる気配はない。
れいかは焦る。

れいか(やばいわ。このままじゃ作戦がうまくいかない…連絡を入れなくちゃ。想定外の事が起きたって…)

そう言って連絡を取ろうとするが、いつも通じるはずの電波がその日は通じずに圏外になっていた。

れいか(あれ…おかしい!なんで通じないのよ!)

自分のケータイが通じないれいかは焦って、部屋に置いてある固定電話から電話をかけようとした。
しかし電話からはずっと、ツーっという音のみが流れている。

れいか(え?どうゆうこと?電波がない。まさか…)

れいかは焦って鉄のドアを開けようとしたが、ドアは二重扉になっていて外から鍵がかけられていた。

ガチャガチャガチャ…

ガチャガチャガチャ…!


れいか(あかない!なんで?)

そう思い、ドアを叩く。

ドンドンドン!

れいか「だれか!だれかー!」

ドンドンドン…ドンドンドン!

ドアを必死に叩くが二重扉になるドアの外に音が漏れることはなかった。
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