ずっと、好きでいる。
「待ってお母さん。 話ならワタシがする。 時間も遅いし、優貴は病み上がりなの」
藍が、オレを睨み続ける母親の腕を掴んだ。
「じゃあ、優貴くんは藍のベッドで寝かせてあげればいい。 ワタシは藍と大貴くんの話が聞きたいだけだから」
藍の母親は、藍の提案をサクっと突っぱねると、『ついて来い』とばかりに先を歩き出した。
「大丈夫。 優貴の事は、大貴とワタシで絶対守る」
藍は優貴の頭を撫でると、『言い負けるなよ』とオレの背中を叩いた。
正直、藍の母親は恐ろしく怖い。
でも
「オレも大丈夫」
優貴が藍とオレの間に入り、オレらの手を握った。
うん。 大丈夫だ。
オレには藍と優貴がいる。