ずっと、好きでいる。








「藍が小さい頃に、『法律に興味を持つ様に』と思って買い与えてた本、皺一つなく新品同様のそれはそれはキレーな状態で本棚にあるから持って帰っていいわよ、優貴くん」






なんともトゲトゲしい藍の母親。






藍も藍で、ちょっとくらい読んでやれよ。







「お母さん!! 言っとくけど、優貴はまだ8歳なの。 今は弁護士になるのが夢かもしれないけど、別な夢を持つ可能性だってあるんだからね!! 押し付けがましい事しなでよね!!」







優貴を守ろうとしている様で、自分の母親のシゴトに一切興味を示さなかった自分を正当化しようとしている様にも見える藍。







「バカじゃないの、アンタ。 ワタシがいつ優貴くんに『絶対弁護士になりなさいよ』的な圧力かけたのよ?? 法律はねぇ、知らないより知っていた方が人生を得に生きれるのよ」







『大事な娘』のハズの藍を小バカにする藍の母親。







『人生を得に生きる』藍が優貴の心を動かした言葉を、藍の母親も口にした。








優貴の口端が少し上がった。







優貴の心は、藍の母親にも鷲掴まれた様だ。
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