幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



「何その泣きそうな顔」


言いながら一歩二歩と近付いてくる岡崎さん。



「幼なじみでしょ?ただの」


そう言ってあたしの目の前で止まった。


「っていうか何?ただの幼なじみだから何なの」


苛立ちながら言葉を返した。

すると岡崎さんはあたしをジッと睨みつけたまま口を開いた。



「さっさと真鍋くんとくっつきなさいよ」

「はっ?」

「こっちは迷惑してるの、涼くんの近くで幼なじみがチョロチョロしてるのが」



…迷惑?

あたしがいるだけで迷惑?



「な…で……何で岡崎さんにそんなこと言われなきゃなんないの⁉︎」

「邪魔なの、分かんない?」


邪魔?あたしが邪魔?

何で?どうして?



「とりあえず超ウザイんですけど」


岡崎さんはそう言うとあたしの肩にわざとドンッとぶつかって、先にトイレから出て行った。



ウザイのはどっち?

邪魔なのはどっち?

迷惑なのはどっち?


全部あんたじゃん…

あんたが現れてから…ずっと…


あんたが現れたから…


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