ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「お前、由良にとことん惚れてんだな」

「そういうのは言わないでくれるか」

顔が熱くなるから、と心の中で言う。


「あー照れてる照れてる」

にやにや笑う親友に、恥ずかしさのあまり

「早く決めるなら決めろ!」

叫んでしまった。


「へいへい」

雅人はまだニヤニヤしていた。


まったく。このいい加減な親友を今から凍らそうかと真剣に悩む。


「…の日な!」

「は?」

聞いていなかった。

あまりに雅人にイラついていて。


「俺にイラつくな!そして、入学式の日だよ!」

「…高校の?」

「大学のだ!大体こんなときにボケぶっこんでくんな!」


雅人はギャーギャーとうるさい。

まぁよく言えば、元気だとも言えるのだが。


「不合格だったらどうるすんだ?」

「お前は合格に決まってるだろうが。それもトップ入学だ!

万が一にも不合格だったら、二度と会いに行かない。これでいいんじゃねーの?」


雅人にしては、まともなことを言っている、と感心していると、


「俺はいつもまともだ!」


…あー、これは無視でいいか。
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