謝罪のプライド


 結局私は返事も保留にしたまま、送ってもらってアパートに帰る。
帰宅は二十二時前。超健全だ。

 少し残ってる酔いを冷ますため、シャワーを浴びる。その後ベランダに出て夜風を浴びた。


スッキリした頭で考えないといけない。

数家くんにはっきり断ろうなんて思っていたのに、実際にはむしろ揺らされただけなんてなんだか間抜けだ。

好きに……いつかはなれるのかもしれないなんて思ってしまう。

でもそれは今じゃない。
今の私はまだ浩生が好きだ。


スマホを取り出し画面を見つめる。


浩生はどうなんだろう。
もう私の事は嫌い?

そもそも、私は浩生とは別れたことになっているのか?

そうだよ。まずそれを確認しないと。

今日は木曜だから、明後日で喧嘩してから一週間になっちゃう。
今まで喧嘩してもすぐ私が謝ってしまっていたから、こんなに長引くの初めてだ。

どれくらい連絡が来ないと修復不可能なの?


頑張れ初音。
ここは勇気を出して電話をするのよ。

案外電話したら普通に話しかけられるかも知れない。
それか、私が一言「ごめん」って言えば何も無かったことになるか。

そうだよ。浩生は案外面倒見がいいし、こんな中途半端な状態で放り出したりしないはず。


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