謝罪のプライド


待たされた二週間は、今から思い返しても気恥ずかしい。

気になってシステム開発部に初音の様子を見に行ったり、
彼女の面倒を見るのが女性管理職の沢木さんだと知ってほとほと安堵したり。

社内メールはやたらに気になるし。

声をかけるのが早すぎてはいけないかと、無駄に一週間イライラし続けたり。


中坊の恋愛かよ、と突っ込みたくなることばかりだった。


確かに恋愛経験は豊富じゃない。
けれど、ここまで自分が恋愛ベタだとは思わなかった。



そしてようやく彼女が俺を部屋に招いた時、我慢しきれずその日に抱いた。

ようやく手に入れた彼女の体は、見た目よりもずっと柔らかく滑らかで。

普段仕事の時には絶対に見せない扇情的な表情も、寒気さえ感じさせる甘い声も。

全てが俺をのめり込ませた。



心も体も最高だと思う女に出会ったのは、これが初めてだった。


< 212 / 218 >

この作品をシェア

pagetop