彼は、魔法使い
髪型で、人の人生を語られたら困るし。


そんな責任、あたしは負えない。


「でも役者とかは、髪型だけで役を降ろされる。監督のイメージがあるからな」


そりゃあ、作り手の意図があってのことだから、、、


「だけど魔法の手を持った奴は、どんな役者だろうが、監督のイメージ通りに仕上げる」


それって、その役者の役作りの成果なんじゃ?


「芹香は、それをして来ただろ?ショーや映画で。役者たちの良いところを殺すことなく」

「それが、あの頃のあたしの仕事だったし」


頼まれたら、やるしかないじゃん。


「お前、自分のことを過小評価し過ぎだ」

「來都が、過大評価し過ぎなんだよ」


あたしは、そんな凄い人間じゃないし。

< 172 / 343 >

この作品をシェア

pagetop