彼は、魔法使い
「俺や伊織には出来ねぇんだよ。それをわかってたから、俺らは芹香のいる世界に手を出さなかった」


手を出さなかったって、、、


伊織や來都だってショーとかのヘアスタイリストを頼まれてたじゃん。


「、、、意味わかんない。2人だって、ショーや映画の手伝いしてたじゃん」

「それは、手伝いだろ。俺らは、役が決まった奴にしてただけだ。けど、芹香は違う。「仕上げてくれ」って、頼まれてただろ」


それは、、、


「それが「魔法の手」と「魔法を掛けられる手」の違いだよ」


あたしは、自分の手を見る。


そんな力が、本当にあたしにはあるのだろうか?


自分じゃ、よくわからない。


「その魔法の手を待ってる奴は、きっとどこにでも居ると思う。自分を変えたくて、な」


自分を変えたくて、、、か。

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