彼は、魔法使い
プロ意識の強い、イチカだからこそ、、、


完璧な"モデルのイチカ"を、求めてる。


そんな、イチカのことを、、、あたしは、見捨てるの?


それで、いいの?


イチカのことを担当していたのは、昔のこと。


だけど、、、


今のイチカは、あたしのことを待ってる。


「イチカの撮影って、いつなんですか?」


あたしは、サラさんに尋ねる。


「確か、、、明後日か、明々後日って、言ってた気がする」


明後日か、明々後日、、、


なら、撮影までに間に合わせるには、明日しかない。


「明日、イチカの予定って、、、」

「芹香ちゃんに会えるってわかれば、会社側もイチカも予定空けるわよ」


あたしが言い終わる前に、サラさんが言う。

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