彼は、魔法使い
「なんて顔してんだよ」

「元々、、、こういう顔なんですよ」


直樹さんに聞きたいことは、ある。


だけど素直じゃないあたしには、聞けない。


「来いよ」


そう言い、あたしのことを自分の前に座らせる。


触れても居ないのに、背中から直樹さんの温もりを感じる。


「勿体ねぇな」


あたしの髪の毛を触りながら、直樹さんはそんな言葉を溢す。


直樹さんが何のことを言っているのか、あたしにはよくわからない。


だけど、、、


「ロングの方が、お前らしい」


その言葉を聞いて、髪のことを言っているのだと、理解した。


「、、、知ってます。子供の頃から、ずっとロングだったんで」


直樹さんに、そんな言葉を返す。

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