彼は、魔法使い
それでも、あたしは髪を切った。


あたし自身が、新しい自分と出会いたかったから、、、


「似合いませんか?」


あたしは、直樹さんに尋ねる。


「いや、そう言うわけでもねぇ」


あたしの髪に手を通しながら、言う。


そして、チュッとあたしの髪にキスを落とす。


「今日は特別に、俺がセットしてやるよ」


直樹さんはそう言い、頼んでも居ないのにスタイリングをし出す。


最初から決めていたのか、動きに無駄がない。


そして、10分もしないでスタイリングが完成させる。


ショートの髪を編み込み、ハーフアップに仕上げていた。


「トップスタイリスト、ですもんね?」


あたしの言葉に、直樹さんはフッと鼻で笑う。

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