プリンセス☆ロード
森の奥に行くにつれて、辺りは静けさに包まれ、不気味な雰囲気が漂う。
それは異様な静けさで、私はきょろきょろと辺りを見回す。
「なんか、ありますって感じの雰囲気だな」
「ほんと、あからさま過ぎない?」
リューとミナトが辺りを見ながらそう言った。
そう、まるでこの先に悪魔の住処がありますと言わんばかりの怪しい雰囲気。
「…そろそろですかね」
ソウシがそう呟いた瞬間ブワッと強い風が吹き落ち葉が舞い上がる。
「キャ!」
視界が一気に悪くなり、舞う落ち葉に目を開けておくのが精いっぱいになる。
「伏せろ!」
レンの声に咄嗟に体をかがめるとその場所をいつかの木の槍が通って地面に突き刺さる。
きゅ、九死に一生…。
「あ、ありがとう」
「気を抜くな、まだ来るぞ」
でも、こんな視界の悪い中でどこから槍が来るのかなんてわかんないよ。
「僕がこの落ち葉をどうにかします。援護をお願いします!」
「わかった!」
ソウシがそう言うと、剣を構えて立つ。
リューたちが襲ってくる槍を一身にうけおう。
ソウシは剣に集中し、慎重に深呼吸をする。