プリンセス☆ロード
「貴様!口答えをするな!」
さっきの人が割り込んで怒鳴る。
それを、手で制して黒髪の男が口を開く。
「俺は、一番隊騎士のレンだ」
「・・・私は、相川紗南。一番隊騎士ってなに?」
「この国や、王族を守るための部隊だ」
「・・・は?」
「この女、そんなことも知らぬとは・・・、いったい何者なんでしょう?」
いやいや、ちょっと待ってよ。
まるで私が変みたいにさっきの人は黒髪の男に言っているけど!
あんたたちの常識というか、決め事を押し付けないでよ!
「その遊び、どうでもいいんですけど。あんたたちのごっこ遊びの設定とか、別に知りたくないんで!早くここから出してください!てか、出せ!」
「お前の素性がわからない以上、開放するわけにはいかない」
「はぁ?意味わかんない!素性って?ただの女子高校生ですけど!」
「女子高校生?なんだ、それは」
「いい加減、その設定忘れなさいよ!」
もう、なんなの?
腹が立つ!
あんたたちのお遊びに付き合ってる暇なんてないの!