風の詩ーー君に届け
「実績……ですか?
たかが半年程度で、実績云々を問おうとは思いません」
「周桜!?」
「それは思い上がりです。
僕は、Nフィルと契約してもらって勉強させて頂いている……今まで、1人で弾いてきました。
オーケストラの経験もなかったし、初めてヴァイオリンコンクールに出場して、初めて公の舞台に立って……自分の演奏が、どれだけ未熟かを毎回思い知らされます」
安坂は昨秋のヴァイオリンコンクール、舞台袖で震えていた詩月を思い出した。
高校で1年間、学オケのコンサートマスターをし今、大学の学オケでコンサートマスターを勤めている安坂には、オケを従え演奏することも、たくさんの楽器や仲間と共演することも、ごく普通の日常だ。
たかが半年程度で、実績云々を問おうとは思いません」
「周桜!?」
「それは思い上がりです。
僕は、Nフィルと契約してもらって勉強させて頂いている……今まで、1人で弾いてきました。
オーケストラの経験もなかったし、初めてヴァイオリンコンクールに出場して、初めて公の舞台に立って……自分の演奏が、どれだけ未熟かを毎回思い知らされます」
安坂は昨秋のヴァイオリンコンクール、舞台袖で震えていた詩月を思い出した。
高校で1年間、学オケのコンサートマスターをし今、大学の学オケでコンサートマスターを勤めている安坂には、オケを従え演奏することも、たくさんの楽器や仲間と共演することも、ごく普通の日常だ。