風の詩ーー君に届け
「お前を認める気がない奴等もいるんだ。

潰そうと躍起になって、あの手このてを仕掛けてる奴も、お前が耐えてる姿を楽しんでる奴もいる。

お前が何も言わない、反撃しないと舐めてる奴等もいるんだよ」




詩月は、それを察していたように短く溜め息をつく。


「認めたくないか?」




安坂は詩月の心情を窺い、穏やかに、訊ねる。




「……潰れません。

僕は潰されたりしない。

こんな、くだらない苛めに潰れるわけにはいかない」




力強い口調。

詩月がいつになく感情を(あらわ)にし、声を荒らげる。




「そうだ! 怒りは力になる。

平静を装い感情を抑えるばかりでなく、意思表示も大事だ。

『沈黙は金』なんて、いつまでも思ってんなよ」





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