浅葱色に射す一筋の光
翔は走って蔵まで来た…
ヴォン ヴォン ヴォン ヴォン
夜中にもかかわらずゼファーをふかし、走らせた…
土方「っっっ!!! 翔!!!」
総司「っっっ!!! マズイ!!!」
山南「行きなさい!!!此方は任せて」
土方「わりぃ!!!」土方は走り出した
丘だろうな…そこにいなかったらぶっ殺す!
翔は丘でバイクを転がしていた。
涙と土砂降りの雨で前が見えない。
ノーヘルだから髪が顔に張り付く…
土方「っっっ!!! 翔っっっ!!!」
土方の声が聞こえたが、気にせず走る
タイヤの焦げた臭い…
雨で滑り…ゼファーと共に横滑りした。
5メートル程滑り…ゼファーの下敷きになって止まった…
土方が駆け寄り、ゼファーの下敷きの翔を引きずり出し、抱き上げ、桜の木の下に座った…
責めるでもなく、慰めるでもなく
ただ…黙って翔を抱き締めた
翔の左肩から脚のスネまで転んだときに派手に擦っていた…
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放心状態の翔をキツく抱きしめ
「泣け…泣かねぇと…壊れるぞ…」
それでも涙が出て来なかった。
さっき泣き尽くしたのかな…
私は…何の為に此処に来たの…
誰か…教えて…お願い…辛過ぎる…
翔「…助けて…」
土方「俺がいる。大丈夫だ」
土方の胸ぐらを掴んで震えていた
土方「…体が冷えてる…帰るぞ…」
翔「…先に…帰ってて…もう少しだけ此処にいたいから…」
土方「…もう少しだけだぞ…」
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