浅葱色に射す一筋の光





   それから間もなく……


  土方「何じゃこりゃ~~~~~~~」


  100丁ものミニエー銃と大量の弾が届いた


  優輝菜「これは流石にビックリです。

    でも、まぁ、練習になるし…

 良かったじゃん…御礼の文をお願いします」


     土方「扱えるか?」


     優輝菜「多分…」


   土方「じゃ、指南はお前に任せる」


  優輝菜「了解です。では、一番隊から

   毎日日に二回、順次やっていきます」


     土方「あぁ。頼んだ」



  
   ーーーーーーーーーーーーーー


  慶応2年 2月12日


隊費を紛失した勘定方・河合耆三郎が

      隊費50両を紛失


  近藤、土方は切腹だとはやし立てる


  河合「実家に取り立てます」


      土方「10日だ」


     河合「分かりました」


  優輝菜「失礼します。この件、

    私に任せてもらえませんか?」


  土方「お前が責任を取ると?」


  優輝菜「はい。一月待って下さい…

    もしご両親から届かなければ

       私が責任をとります」


      土方「分かった…」


  
 三週間後、50両と共に大量の米が届いた



 史実では河合の実家は米問屋で、

  たまたま不在中に河合が切腹…その後、

   すぐに50両が届いていたため、

   この件は時間が解決してくれると

       考えたのだ。

 まさか、米まで届くとは思わなかったが…


    土方「史実通りか?」


 優輝菜「河合さんは切腹。しかし…

 50両が切腹直後に届くの…土方はきっと…

  この件に関しては後悔したと思う…

  だから…まさか…こんなに米が届くとは

     思わなかったけどね」クス


  土方「またお前に救われたな」


  
    ……………………………………


 
  河合「失礼します。この度は申し訳ありませんでした…優輝菜さん…ありがとうございます」


  畳に額を擦り付け、土下座をする河合に

  優輝菜「頭をあげて…あなたは善人です。

  人間には間違いや手違いもあるんです。

   生き延びた命…これからも善人で

      生き続けて下さいね」


  河合「はい!ありがとうございます!」


     土方「気をつけろよ…」


    河合「はい! 失礼します」





    ……………………………………
   



 
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