浅葱色に射す一筋の光
総司が部屋に通されると会合は始まっていた
総司は茶菓子を真ん中に出すと
優輝菜は一目散に飛び込んだ
桂「政を江戸にうつします
故に江戸に新撰組の屯所を構えました
今すぐにでも移れるし…
優輝菜の産後でも良い……」
坂本「その腹じゃ無理だろう~~~」
土方「近藤と相談します。有り難き幸せ」
坂本「おんしらの故郷じゃき…
嬉しいじゃろ~~~~」
土方「はい。私は日野の出です」
坂本「ほぉ~~~?そうか。近いのぉ」
土方「そうですか…有り難いです」
優輝菜「ふ~ん…近いんだ…」
土方「兄上や姉上…
ややこのいとこがいるぞ」
優輝菜「そうだね~賑やかになるね…」
土方「あぁ…大変だっ!」
そう言う土方は満面の笑顔で……
キュンッて来ちゃう私がいて……
慶喜「お前は何処の出た?」
優輝菜「相模?かな…この時代だと…」
慶喜「相模か!」
優輝菜「知ってますか?
江の島が近くにあるんです!」
慶喜「あぁ。海が綺麗だった……」
優輝菜「何色ですか?」
慶喜「浅葱色より少し濃い位か……」
優輝菜「そうなんですか………」
慶喜「変わったのか?」
優輝菜「真っ黒です………………」
全員「っっっ!!!」
優衣「あの時代じゃ、綺麗な海は沖縄くらいじゃない?」
優輝菜「さぁ……………………………………」
土方「真っ黒の海に水着着て
入ってたのか?身体に悪いんじゃ……」
優輝菜「さぁ……………………………」
古高「水着とは?」
優衣は身振り手振りで水着の説明
古高は私の横に座りお腹を撫でている
古高「持っているのか?」
優輝菜「持ってるよ?」
古高「産まれたら…水着を着て見せてくれ」
優輝菜「良いよ?」
土方「ダメだっっ!!!古高はダメだ!」
坂本「おぃおぃ…話がずれちょる!」
優輝菜「あ…スミマセン…で、屯所移転…
いつまでにすれば良いですか?
早い方が良いなら産まれる前のが
助かります。産まれたら大変なんで……
身一つで動けるうちに……」
優衣「優輝菜らしいな!」
桂「4月後には仕事を始めたい」
優輝菜「じゃあ、先のが良いかも……」
土方「それは……近藤さんと話そう…」
土方は優輝菜の頭を撫でてニッコリ笑う