浅葱色に射す一筋の光




  2日後の夜、寝静まった八木邸に現れたのは土方。

  土方「芹沢さん、土方です。荷物を引き取りにきました」

  芹沢「遅かったじゃねぇか…あいつは梅の部屋で寝てるぞ」

  土方「寝てる頃を見計らって来ました」

  芹沢「ふっ! 連れてけ!」

  何も言わず、頭を下げて部屋を出ると梅の部屋へ行き、翔を抱き上げ部屋まで戻った。

  

  翔を布団へ寝かせ、土方も布団に入り、いつものように引き寄せ眠るのだった。




   ーーーーーーーーーーーーーー




   スパーーーーーーーーーン!!!



  総司「起きて下さい。翔!!!」

  総司は土方の反対側の翔に抱き付き首筋にキスを落とした


   翔「ぎゃーーーーーーーー!!!」


  土方が跳び起きて刀を手に取り辺りを見ると…翔に抱き付き首に接吻する総司…。

 露わになっている太ももにまで回す総司の手を鞘で払い、翔を抱き締める土方。


   翔「何で私…此処にいんの?」


  土方「お前がいないと寝れねぇから連れ帰った」

  翔「………………………………そう…」

     土方「お帰り」
 
     翔「た…ただいま」

    総司「お帰り! 翔」

  翔「総司!! しばらく胸の音聞いてなかった!!!」

  総司「どうぞっっっ!!!」

  惜しげもなく開いた胸に飛び込んだ

  翔「やっぱ総司の胸は落ち着く…」


  総司「そうでしょう。そうでしょう」


    ドヤ顔で土方を見る総司。


  土方「総司…翔は着乱れてんだ…

        さっさとどけ!!」

   翔「…総司…その手は…」

  総司の手は翔の胸…ヤワヤワと触っている。

  土方「…総司…あの世で会おうな!」

   鞘から刀を抜き、総司に向けた。
  
  総司「土方さんだって…もう翔を食べたくせに…しかも恋仲でも無いんだから良いじゃないですかっっっ!!!」

  土方「あぁ。こいつは絶品だった」

  遠い目をして黄昏の世界を見ていた。

  土方「今一度、食したい…」

    総司「っっっ!!!」

   総司も帯刀し、土方に向けた

  あぁ…土方に負けたときの話か…

   まだエッチしたと思ってんだ…

   翔「あぁ。あれはね…」

   土方「黙れ…翔…」

  翔「……………………………………」

  土方「翔に気持ち良い事してぇんだろ?
   お前に翔を殴れんのか?」

  総司「っっっ!!!(無理だ!私は翔を殴れない…好いてしまったから…)」


  総司は刀を鞘に入れ、部屋を出て行った


  翔「お前…やっぱり鬼だな…」


  土方「その通りだ。お前は誰にもやらん」


  翔「うわぁ~~~束縛だよ…さいてー」


 

   
 
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