真夜中の魔法使い
のろのろと着替えをして、一階に降りてだいぶ遅めの朝食をとる。
そう言えば、アキは初等部で私を見かけたと言っていたけれど、私もアキを見たことがあったのだろうか。
そんなことを考えながら、食卓の上に置いてあったメモに目を通す。
書かれていたのは、今日の課題だった。
もちろん課題を出したのはミナトだ。
初等部を卒業してからは、ミユウを学校に通わせる代わりに、ミナトが家庭教師としてミユウに呪文や勉強を教えていた。