真夜中の魔法使い
ポカンとした様子のミユウに、気を取り直したミナトが助け舟を出す。
「ナツキは教員を目指しているから、優秀なミユウを教えられるのが嬉しくて仕方がないんだ。」
そう言ってもらえるのは嬉しい。だけど・・
「そしたら、もうお兄ちゃんは課題を出してくれないの?」
さっきまで少し怒っていたことも忘れ、思わず悲しげな声になってしまった。
大人らしく振る舞う練習が最優先課題かもしれない。
ハハッと優しく笑う兄。
彼に甘やかされてきたらこんな風に育ってしまったんだとも思う。