真夜中の魔法使い
「無のエネルギー空間で魔法を練習することに、どんなメリットがあるの?」
純粋な疑問を口にしたつもりだった。それなのに。
「ははっ そういう聞き方、ミユウらしいね。」
なんでお兄ちゃんは笑っているのだろう。
「どうして?」
首をかしげているミユウをみて、可笑しいものをみた、というように笑っていたミナトだったが、それについては触れず、脱線した話を自ら戻した。
「ううん。何でもないよ。
無のエネルギー空間で魔法を発動させるのは、普通以上の集中力と魔力を注ぎ込む必要があるんだ。」
「あっそれが狙いってこと!?」
自分の兄がこなしていた修行のレベルの高さを想像して、恐ろしくなる、というのはどういうことだろうか。
「さすが。鋭いね。
父さんは俺により過酷な状況での訓練をさせたがったんだ。」