真夜中の魔法使い
「わかってます。
でも、アキ一人じゃ無理なんです。このままじゃ・・」
「どうしてもっていうなら、」
「ナツキさんは、ここにいてください。」
「そんな、1人じゃ行かせられないわ!」
「お願い。信じてください。」
上を向いて背の高いナツキさんの瞳をじっと見つめる。
「今夜無理やり連れ出したら、きっとアキは呪いによって傷つけられしまう。
治療してくれる人が必要なんです。
1時間。1時間でアキを連れて戻りますから。」