めぐりあわせ





その人は、中原さんを見つけて、笑顔で近づいてきた。



「おっ!中原!来てくれたか!」



「おお!おめでとう!」



と、中原さんは、手に持っていた長細い紙袋を手渡した。



「紹介するよ。ここの事務所の代表で、俺の大学の友人、杉本悟。 杉本、こちら会社の部下の田崎愛花さん」



「田崎です。よろしくお願いします」



「愛花ちゃんね!よろしくね!」



杉本さんは、スーツをピシッと着こなしていて、とても仕事できそうなオーラを感じた。



すると、突然…



「中原く〜ん」



黄色い声が後ろから聞こえてきた。



セレブっぽい女性が近づいてきた。




「坂田さん。こんばんは。ご無沙汰しております」



中原さんは、丁寧に挨拶していた。



中原さんは、こちらを向いて、両手を合わせ「ごめん」と合図した。





< 67 / 138 >

この作品をシェア

pagetop