神聖魔法団【下】
「俺たちはいつの間にか黎兎に助けられてたんだね。
黎兎がいて良かったよ」
「さすが綾兎さんの息子だな」
「!?・・・ッ・・」
ますます照れた。
最後の涯の言葉が結構効いたっぽいね。
黎兎は本当にお父さんが好きだったからなあ。
似てきて嬉しいけど。
私たちがじっと黎兎の姿を見ていると
ついに限界がきたのか
「だーっ!もう!俺のことはいいから、とっとと作戦会議を進めろ!!」
大きな声で叫んだ。
そんな黎兎を可愛く思いながら
作戦会議を再開した。
「それで黎奈、さっきの続きなんだがいいか?」
「うん。大丈夫だよ」