神聖魔法団【下】



「兄ちゃん、何かされたの?
僕が守るからね!」



瑠音の無邪気な笑顔があの子と重なった。



「ありがとなっ・・・」



力強く抱き締めた。




「兄ちゃん・・・?」



「少しだけ、少しだけでいいから・・・。
このままがいい」




「うん!」



小さな手が俺の背にまわった。




その感触を感じた途端




堰を切ったように涙が溢れた。





「うっ・・・あ・・ぐすっ・・・ごめ、ん・・ッ」





声をあげて泣いた。




人の死を初めて感じた。



こんなにも苦しくて胸が押しつぶされそうな感覚に陥ったのは初めてだった。




心が苦しい。



胸が痛い。



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